2015年3月11日水曜日

びよらどうでしょう2015 -京都府26市町村カントリーサインの旅- 第1夜

1年前の春、3人の男達が当ての無い旅に出た。
彼らにあるのは目的ではなく、ただ手段だけ。
そして、彼らの行く先を決めるのは、たった1個のサイコロである。
日本全国に張り巡らされた線路を、サイコロの目にしたがって東へ西へ。
たどり着いたゴールはその瞬間、知らないどこかへのスタートとなった。
昨年度本ブログで好評を博した、「サイコロの旅」のあらましである。


今年もまた、新たな仲間を迎え、男達は行き当たりばったりの不毛な旅に出発する。
今年度のびよらどうでしょう企画。
それは——
「カントリーサインの旅」。


簡単に今回の旅のルールを説明しよう。
クルマで移動していて、県境や市町村の境界に、このような看板が立っているのを見たことは無いだろうか。

これが「カントリーサイン」である。

このカントリーサインを目指して、クルマで旅をするというのが今回の企画だ。

毎回カントリーサインの描かれたカードを抽選し、出た自治体に移動。
到着したら次の抽選をし、また移動。
それを26市町村全てを回るまでひたすら続ける。

単純にして過酷、明快にして不毛な旅が、また今年も装いを新たにスタートする。

第1回目の抽選。マングローブ氏が出したのは、ここ。

最初の目的地は、京都府の南端、笠置町に決定。
この赤いところが笠置町

最初のドライバーは砂糖(免許所有歴2年半)
「さっさと京都市抜けたい」という顔

マングローブ氏(免許所有歴6年)と新規メンバーのHRN君(免許所有歴1ヶ月)

寝てやがる

城陽市でお馴染みのあの施設に遭遇
京都市を出発することおよそ2時間。
一般道をひたすら走り、ようやく笠置町に到着。
笠置町運動公園で一休み

しかし、ここで終わりではない。
次なる目的地を、カメラマンだーやま(免許所有歴1ヶ月)が抽選する。
「a」の字をイメージした市章

京都府の南端から一路、綾部市を目指して走る。
有に100キロを超える大移動

京大桂キャンパス近くで昼食
途中でドライバーをHRN→だーやまと交代しながら、2時間あまりかけて綾部市に到着。
何もな(ry

息つく間もなく、次の抽選を砂糖が行う。
輪が4つ束になったデザイン
だーやま「これどこか分からんな」
HRN「北の方だといいんですけど」

輪が4つ束になったデザイン。
輪(わ)が束(つか)になっている。

このマークが示す次なる目的地は、京都府和束町。

笠置町のお隣


砂糖「」
一同「」

責任を感じて再びハンドルを握る砂糖

ほぼ来た道を戻るようにして、ルールに従いまたしても京都府の南端へと向かう。

したたかに雨が降ってきた
夜も更けてきた。和束町まではあと数十キロを残すところ。
普通の田舎道を進んでいたナビが、突如、山へ向けた脇道に舵を取りはじめる。
夜が更けてきたのだが明らかにナビの示す道がおかしい
道はどんどん山を登っていく。
人跡は進む毎に絶えていく。
道はいよいようねりを増し、幅を狭めていく。

とうとう、街灯のない峠道に足を踏み入れてしまった。

左側には側溝、右側には崖。
当然ガードレールなど無い。

砂糖「みんな死んだらゴメンね」
HRN「こーらやばいな」
だーやま「(カメラを回しながら)何も映らんな」
マングローブ「(寝ている)」

4人分の命を手元と足下ににないながら、午後7時、降りしきる雨の中、ようやく和束町に到着。

砂糖「…とりあえず今日は一旦京都市に帰りましょう」

こうして、1日目の旅は京都府をひたすら南北に反復運動して終了したのだった。

第2夜に続く。


2015年3月2日月曜日

はじめてのカラオケスナック 

 ヴィオラ発表会お疲れさまでした。発表会係のかたわれを勤めさせていだだきましたのうみ(Va.2)です。このような日取りでありながらも、演奏者や観客としてたくさんの方にご参加いただけてよかったです。ありがとうございました。

 挨拶ができなかったので、この場でひとまず謝辞を。
 諸事情で3月上旬に弦の団員がごっそり京都から居なくなってしまうことや、2月中でないと参加が厳しい現役団員がいることなども考慮し、2月末という近年では一番早いスケジュールでの開催となりました。去年から数日早まっただけとはいえ、テストが2月上旬まであることなどを考えると準備がとても大変だったことと思われます。また、この日程にしたことによって逆に参加できなくなってしまったという方が出てしまったことも悔やまれます。お詫び申し上げます。
 また、会場の都合で控え室があちこち分散してばたばたしてしまったことや、発表会係なのに私が本番直前の合わせやら何やらでほとんど会場に居れなかったことなど、たくさん悔やまれることがあります。演奏者のみなさまにはご迷惑をおかけしました。また、控室が遠かったにもかかわらず迅速に入れ替えが出来たのはみなさまのご協力のおかげです。本当にありがとうございました。来年にむけて後輩へ引き継ぎをしっかりと行いたいと思いますので、何かご意見お叱りなどある方は私のほうまでご連絡ください。

 どうせだから個人的な話も。
 ずっと前から奏法上の悩みをたくさん抱えていたのですが、先輩方が弾いている姿を見て、「あ、こうやって弾いたらいいのかもしれない」とふと気が付く瞬間がたくさんあって、よかったと思います。あらためて、私もこんな風に弾けるようになりたいなあ、なんて思ったりしました。発表会が終わってもプレハブに頻繁に遊びに来ていただけたらうれしいです。わがままですかね。
 それと、nnkも言ってたけど、後輩や同期が成長しててめっちゃ感慨深かったです。これからもお互い切磋琢磨していけたらよいね。来期もよろしく。
 あと、ソロの曲について、1ヶ月くらい前にmkくん(Va.2)と

「のうみくんこれやるのかー」(脳内再生をお楽しみください)
「そうだけど」
「悪い事は言わないから第1楽章だけにしようぜー」
「えっ削るなら第1楽章削るわ」
「まあ骨は拾っとくよー」

 みたいな話をしたな、ってふと思い出しました(ヴィオラ昔話2014)。
 
 最後に一つだけ。今年はソロやヴィオラだけのアンサンブルみたいな、ヴィオラ発表会じゃないと出来ないプログラムがちょっと少なかったのが残念です。これは、あの日程にした私にも責任の一端があるとは思っております(ごめんなさい)。私もことし出来なかったぶん来年こそは色々な人とアンサンブルできたらなーと思うので、そのときはよろしくお願いします。
 
 ここから本題。
 代表(Va.3)がヴィオラ発表会後コンパにバイトで行けなくてさみしいというのでバイト先のカラオケスナックに潜入してきました。この会に参加したわんぱくキッズは私(Va.2)、ひげさん(Vc.3)、tdさん(Va.3)、とちまるさん(Va.4)(敬称略)です。
 カラオケスナックがどんなところなのか皆さんさぞかし興味がおありだと思うのですが、どういうところなのか説明するのは中々難しいところがあるので、とりあえず写真を貼ります。
 
 この雰囲気である

 足を踏み入れれば赤暗い店内と懐かしい昭和歌謡が私たちを出迎えてくれます。マスターの口からは「荷物ジュークボックスに置いて」という言葉が出てきますし、この店で酒といえばウィスキーです。席に座って前を見れば鏡張りだし、キープのボトルがカウンター側の壁にずらっと並んでいます。私の知らないオトナの世界がそこにはありました。スナックに対する認識があまりに乏しいせいでバイト制服=チャイナドレス説を唱えたりしましたが、とんでもなかったですね。
 とりあえず一番安いホワイトのボトルを購入して、代表にウィスキーを作っていただいていたような気がします(寝たりしてたから記憶があやふや)。
 
恥じらう代表
 
水割りうめえガブガブとか言いながらゴキゲンなトークをしていたら代表がまかないを食べに行ってしまったので、私たちは先客の方々に配慮して70~80年代の歌謡曲を歌いました。酔っぱらったとちまるさんがノリノリで歌っている動画を写真館に上げておきましたのでご覧ください。とちまるさんとtdさんの歌が好評で、先客のお兄さまお姉さまから白秋? と竹鶴? という高くておいしいウィスキーやえいひれをいただいたりしていました(一方その頃私はママに「糖尿病になるよ」と心配されるペースで白桃カルピスソーダ割りを飲んでいた)。
 途中で10以上も回生の離れたフルートOBの皆様がいらっしゃって昔の話をしてくださったりしました。カラオケスナックすごい。
恥じらいながらマドラーで水割りをつくる代表

 代表は私たちの前では終始いつもどおりで、「100円出したら1曲歌う」と自分から切り出しておきながら私が財布を出したら逃げるという驚きの鶏おねえさん(尊敬表現)ぶりを見せたりもしましたが、私たちの前から離れるやいなやスナックの女みたいな感じになってて流石でした。

恥じらってない代表

 毎週弦分後がシフトだそうなので、今度はみんなで行きたいですね。ボトルキープもばっちりしてありますし。
 それではみなさま、来期もよろしくお願いします。
 
飲んじゃう代表

 
 

写真でたどる ヴィオラ発表会 2015

 
3月になりました。
 
他パートでも発表会が行われる時期ですが、2月末にヴィオラ発表会が行われました。
9時10分から18時30分までという長丁場でしたが、大勢の団員に楽しんでいただけたようです。
 
1回生にとっては初めて(?)ソロで弾く場でもあります。
いずれも緊張のほどが伝わってきましたが、同時に楽器や曲への熱が伝わる演奏でした。
 
私の1,2回生のときを振り返ると、
目覚め(*ダバダ~)や不良少年(*映画音楽)などを取り上げていろいろありましたが、良い経験となったように思えます。
 
 
今回のプログラムは以下の通りです。

 
 *32が2つありますが気にしないでください。
 
 
(実は録画もしていますが、)昨年と同様、写真でたどりましょう。 
 
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本年度の発表会係のお二方。おつかれさまでした。
 
 



 
 

 

2015年1月20日火曜日

パート紹介文に関する釈明

ドンファンの闇に呑まれてめっきり更新が途絶えたのうみです。第196回定期演奏会をお聞きくださったみなさま、どうもありがとうございました。
今回はプログラムに載せてもらったものの訳がわからないといろいろな所で言われるVaパート紹介文に、註を付けてみました。演旅JPの記事はまた今度。

(本文)
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました(*1)。おじいさんは森へフェルナンブーコ(*2)刈りに、おばあさんは洗濯をしに行きました。
おじいさんは野山に分けいって、フェルナンブーコを刈りはじめました。すると、元の方が光っているフェルナンブーコを見つけました。不思議に思って近付いて見ると、幹の中が光っていました。見れば、光る弓がつつましく鎮座しているではありませんか。「わしが毎朝毎晩見ているフェルナンブーコの中にいたから出会ったのだ、これはわしのものになるべきものに違いない」と言って、手に持って帰りました(*3)。
おじいさんは刈ったフェルナンブーコを弓業者に売ってマージンを得ています(*4)。しかし今やフェルナンブーコは絶滅危惧種。無認可の伐採は違法行為であり、夫婦のしていることは白日の元に晒せない闇の稼業でした。
おばあさんは将来への漠然とした不安を覚えて上流に目を向けました。すると、大きなViola(*5)がどんぶらこどんぶらこと流れてくるではありませんか。おばあさんは何も見なかったふりをして視線を元に戻しましたが、何度見てもViolaは近付いてくるばかりです。やがてViolaはおばあさんの立つ川岸に漂着しました。おばあさんはしばらくの間逡巡しましたが、荷台にそれを乗せて家に持ち帰ることにしました。
上機嫌で家に帰ってきたおじいさんでしたが、せせこましいリビングを象のようなスケール感のViolaが占拠しているのを見てゆかいな気分も消し飛んでしまいました。
「何じゃこれは。こんなばかみたいに大きなViolaを一体どこで拾ったんじゃ」
「じいさんや、わしゃいつも通り川で洗濯をしていたんじゃが、そしたらこれが川をどんぶらこっこと流れてきたんじゃ」
Violaは大きいのだけが取り柄の楽器(*6)でしたが、こうも大きいとどうしようもありません。それに、このViolaはもうほとんど朽ちかけていました。表板はところどころ穴が空いてているし、指板も剥がれてしまっています。もう楽器としては機能しそうにありません。二人はこれを解体して薪にすることにし、おじいさんがマチェーテ(*7)を振りかざしてViolaを斬りました。すると、中から金色に光る常識的なサイズのViolaが出てきたではありませんか。
おじいさんとおばあさんは毎日のように光るViolaを見つけました。おじいさんとおばあさんはその一部を売ったお金で孤島に移り住み、幸せに暮らしはじめました。大きな桃から生まれた少年が、富の再分配を求めて獣とともに島に乗り込んだのは、その数年後のことだったと伝えられています(*8)。

*1)練習であわあわしているうちに何のネタも浮かばないままパート紹介の〆切当日(というか翌日深夜)になり、もう絵とか写真とかアレする時間もないし童話パロディくらいしか出来ないと思った。本来パート(員)を紹介する文であるはずが先期からただのびよらジョークになっているのは私のせいだ。
*2)フェルナンブーコ…別名ブラジルボク。弓の材料として使われているが近年絶滅危惧種に(乱獲のためか)。勝手に刈ったら捕まるかどうかは知らない。
*3)「……その竹の中に、本光る竹ひとすぢありけり。怪しがりて寄りて見るに、筒の中ひかりたり。それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり。翁いふやう、「われ朝ごと夕ごとに見る、竹の中におはするにて知りぬ、子になり給ふべき人なンめり。」とて、手にうち入れて家にもてきぬ。……」
*4)ついカッとなってクソみたいなネタを入れた。反省している。
*5)Siriに「お話して」って話し掛けたら出てくるアレに倣って英語表記です。あと某すーぱーびよりすと様(Va.6)に「大きなViolaって書いてあるからkndo(Va.6)かと思った」って言われたのですが、違います(でも来期はそのネタでいこうかな)。
*6)とても基礎的なびよらジョーク。
*7)マチェーテ…中南米で使われてるナタ。たぶん友人と『マチェーテ キルズ』というクソ映画を観た名残だと思う。
*8)よいオチが浮かばなかったから元ネタ②である桃太郎に接続。



おまけ(自粛バージョン)

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へフェルナンブーコ刈りに、おばあさんは洗濯などをしに行きました。
おじいさんは野山に分けいって、フェルナンブーコを刈っては弓職人に売っていました。おじいさんは元の方が光っているフェルナンブーコを見つけました。不思議に思って近付いて見ると、幹の中が光っていました。見れば、光る弓がつつましく鎮座なさっているではありませんか。「わしが毎朝毎晩見ているフェルナンブーコの中にいたから出会ったのだ、これはわしのものになるべきものに違いない」と言って、手に持って帰りました。
おばあさんは川で洗濯を済ませると、流れる水面に目をこらしました。おばあさんは上流から流れてくるフェルナンブーコの枝葉をネットですくいとるのが日課でした。今やフェルナンブーコは絶滅危惧種です。迂闊に刈れば警察がやってきて夫婦ともどもお縄になってしまいます。おじいさんとおばあさんがやっていることは、白日の下に晒すことのできない闇の稼業でした。
おばあさんはふと将来への漠然とした不安を覚えて上流に目を向けました。すると、大きなViolaが流れてくるではありませんか。おばあさんは何も見なかったふりをして視線を元に戻しましたが、何度見てもViolaは近付いてくるばかりです。やがてViolaはおばあさんの立つ川岸に漂着しました。おばあさんはしばらくの間逡巡しましたが、荷台にそれを乗せて家に持ち帰ることにしました。
上機嫌で家に帰ってきたおじいさんでしたが、せせこましいリビングをContrabassめいて大きなViolaが占拠しているのを見てゆかいな気分も消し飛んでしまいました。
「何じゃこれは。こんなばかみたいに大きなViolaを一体どこで拾ったんじゃ」
「じいさんや、わしゃいつも通り木の枝を網で拾っとったんじゃが、そしたらこれが川をどんぶらこっこと流れてきたんじゃ」
Violaは大きいのだけが取り柄の楽器でしたが、こうも大きいとどうしようもありません。それに、このViolaはもうほとんど朽ちかけていました。表板はところどころ穴が空いてているし、指板も剥がれてしまっています。もう楽器としては機能しそうにありません。二人はこれを解体して薪にすることにし、おじいさんがマチェーテを振りかざしてViolaを斬りました。すると、中から金色に光る常識的なサイズのViolaと元気な赤ん坊が出てきたではありませんか!
「この子とViolaはわしが毎日見ていた川に流れていたから出会ったのじゃ、わしらの子になるべき方に違いあるまい」
おじいさんたちはその赤ん坊をViola太郎と名付けてました。
その後おじいさんは業者に渡すフェルナンブーコをくすねては金の弓の模倣品を作り、それが大人気を博してひと財産を築きましたが、弓職人ギルドに目を付けられて殺されてしまいました。おじいさんの死体はフェルナンブーコの枝に、はやにえよろしく飾られました。
ある日のこと、おばあさんはViola太郎の手を引き、放火され燃え盛る家から隠し戸を使って抜け出しました。家の中には、ダミーとして用意したサルの親子の死骸が残されています。
ごうごうと音を立てる炎を背に、おばあさんはViola太郎の肩に手を置いて言い含めます。
「わしがお前を育てられるのはここまでじゃ、Viola太郎。幸いお前には未来がある。ギルドの狗どもにも顔を覚えられてもいなかろう」
そしておばあさんはViola太郎に金の弓と金のViolaを渡しました。この楽器と弓は、国内の腕こきViolistが寄ってたかって弾いてもノコギリのような音しか出ないのに、Viola太郎が弾くとこの世のものとは思われぬほど美しい音色が立ち上るのです。
「これを持って、どこかの楽団に転がりこむんじゃ。サーカスでもいい。お前は珍しがられ、重宝されるじゃろう。そして大人になるまで生き延びるんじゃ」
Viola太郎はそれを抱えました。おばあさんは満足そうに頷いて、短い抱擁を交わしました。そして、厳しい目でViola太郎を見据えて言いました。
「最後にお前に言っておかなければならんことがある」

「俺が四つの時だった」
立派な青年に成長したViola太郎は弓職人街を見据えながら、背後にいる狂犬たち、飢えた猿たち、意味もなく威嚇行動を繰り返すキジたちに語りかけました。その手には金のViolaが握られています。
「そしてばあさんは言ったのさ」
彼の手のなかでゆらめいていた松明が地面に落ちました。火は瞬く間に燃え広がり、けだものたちが一斉に飛び出して職人街へと向かいました。
「目には目を、歯には歯を、って」