2015年4月12日日曜日

第7回 関西弦楽器製作者協会展示会

こんにちは、近藤@グレン島です。最近は京大オケとの関わりが少なくなってきました私ですが、こっそり弦楽器展示会に行ってきました。

目当ては平塚謙一さん製作の428mmターティス型


胴長も横幅もありますが、楽器を持ってみて「軽い!」と思いました。
ターティス型ならではの豊かな倍音を持ち、ストレスフリーにサラサラ弾けます。
私の所有するグリガはG線だけがバカ鳴りしてC線が弱いのですが、この楽器はC線のパワーも十分、高音も柔らかな音色で楽器全体のバランスが良かったです。

また、G線とC線のペグを逆にしてC線の弦長を長く取ってありました(調弦の時に焦りました)。写真でも分かるように低弦を長く取れるよう特殊なテールピースが使われています。テールピースの効果については平塚さんのブログが詳しいです。個人的に思うことは、音量や倍音にハッキリ効果が無くてもテールピースとの共振を防止できれば十分効果有りだと思います。テールピースが共振する楽器を見た事がありますし、その場合はウルフキラーを付けることになり、鳴りを抑えてしまうかもしれません。

今回の展示会でもう一つ紹介したいのは木村哲也さん製作のビオラです。
この楽器には度肝を抜かれました。


オールド特有の鼻の詰まったような渋い音色、新作のパワーを兼ねそろえた楽器でした。試奏して本当に楽しかったですし、いつまでも弾いていられそうな気がしました。写真では分かりずらいですがオールドフィニッシュもかっこ良かったです。
こんな凄腕の製作者が岐阜県にいらっしゃったとは・・・帰省時は垂井駅で途中下車ですね。

チラ裏失礼しました。あと、平塚さんのブログは面白いので必見ですよ。