2014年7月30日水曜日

琵琶湖一周逃亡記

みなさんお久しぶりです。
オケを引退して以来すっかりヴィオラ分不足な5回生です。
最近はこのブログも世代交代が進みつつあるようですが、それを破壊するかのごとく登場します。
本当はブログにするつもりはなかったんですが、某筋から是非記事にしてほしいと言われましたのでこれを書くことにしました。

さて、今回はいつもの長々とした前口上は省略して、早速本題の方に移ります。
7月も末に、梅雨明け宣言の出た日からもう幾日も経ちましたが、これはちょうど梅雨入りした頃の話題です。
マングローブ氏とママチャリで琵琶湖を一周してきました。
以下、写真など。
GPSのプロット(アルファベットは各写真に対応)
心配されていた雨の予報も当たらずなかなか好調なスタート。途中迷ったり逢坂山に早速してやられたりしながらも、7時頃には琵琶湖南端の瀬田川の始まるあたりに着いて旅の始まりを覚悟しました。
出発の朝(A)
大津市内を北へひた走ります。よく整備された道があって苦もなく走って行けます。「案外余裕なんちゃう?」そう思っていた時代でした。
湖岸を北へ(B)
琵琶湖大橋を尻目にしばらく行くとなんだか見覚えのあるような所へ出ました。なんだろう、デジャヴュかな?空耳でしょうか。初々しい感じのオーケストラアンサンブルが聞こえた気がしました。
とあるユースホステル(C)
おっと、ここへも来たことある気がします。折角なので飲み物などの買い出しを行いました。例によって惣菜コーナーではあの中毒性のある販促用の歌が流れています。マングローブさんはもう何年もこの歌に魅せられているそう。なんだか懐かしいような不思議な気持ちになりました。
※この歌、日本惣菜協会の「お惣菜バンザイ!」という曲らしい。気になった君はチェックしてみよう。
とある平和堂(D)
冗談はさておき。和邇以北はもう完全に未知の世界です。ここまで来ると湖の水もずいぶん綺麗になって澄んできました。
近江舞子の眺め(E)
さて、そろそろこの旅をすることになったワケをお話しましょうか。しかしその話をするためには3年前に遡らなければなりません。3年前、少年Mはふとした思いつきから一日で反時計回りに琵琶湖を一周することを思い立ちました。いざ出発してみたものの、何分勝手が分かりませんからとりあえず今ある道をどんどん進むしかありません。一人だったということも悪い要素だったでしょうか、休憩もほとんど取らずただひたすらに漕いでいきました。しかしいくら無邪気な少年もさすがに24時間漕ぎ続けたところで心身ともに疲れ果ててしまいました。そこで、泣く泣く乗っていたママチャリを湖西線のどこかの駅駐輪場に捨てたのです。そして電車を使って何とか命からがら京都へ戻ってきたのでした。
それがどこの駅だったのか。疲れで朦朧とする身体ではとても覚えていなかったと語ったMさん。それを聞いて私は琵琶湖を一周したいと強く思うようになりました(突然の飛躍)。そしてついでにその思い出の地を探そうということにしたのです。これが2年前のことでした。
ようやく今回リベンジの機会を得たわけですが、少年Mことマングローブさんの自転車、ちゃんと残っていました。北小松駅。こんなところにワケもなく京都市のシールが貼られたエイリンの自転車が転がっているはずがありません。マングローブさんは3年前の自分に邂逅し、物言わぬママチャリにリベンジを約束をして、我々はさらに北へ急ぐのでした。
奇跡の再会(F)
北へ北へ北へ!
太公望?(G)
ホントに梅雨入りしたの?この頃から筆者の腕が、顔が、火照りだす。
梅雨空はどこへやら(H)
そろそろ疲れてきました。ちょっと走っては休憩の繰り返し。
今津の松林(I)
山越えをいくつかしてついに琵琶湖の北端へたどり着きました!瀬田川のある南端とは打って変わった穏やかな景色。
北端を制して満足気(J)
車の来ない湖岸の裏道。あまりに静かで恐ろしくなるほどでした。子供の頃の夢あるある、道路に座り込む。そういえば、もうこの頃には南へ進路を変えています。
斜陽(K)
そのうちに日も暮れてきました。湖岸から沖合へマングローブのような林が伸びています。通ってきた向こう岸の山々も湖面も赤く染まっていきました。
夕日とマングローブ氏とマングローブ(?) (L)
長浜で一泊。とりあえず無事にここまで来られました。ビールの味は格別です。
一日目を終えて(M)
長浜といえば長浜城。朝、湖岸の公園から天守閣がよく見えました。
出発の朝、長浜城(N)
近江八幡は宮ケ浜まで来ました。国民休暇村があります。ここは実は筆者思い出の地で、ちょうど10年前に中学の研修で宿泊したことがあります。座禅やら陶芸やら劇やら、脈絡のないことを色々やらされた記憶がありますが、建物の中の様子にはまるで見覚えがありませんでした。視覚的な記憶には結構自信がある方なのですが、そこはさすが10年の歳月、バカにはできません。悲しくなりました。
10年ぶりの来訪(O)
近江八幡の南の方には長命寺というそこそこ有名なお寺があります。本堂まではなんと808段の石段があるのですが・・・。ここは命知らずの一行、琵琶湖一周の目処も立たぬ中で参拝を決行!汗をだらだら流しながらも、高台からの素晴らしい景色を眺めることができました。
西国第三十一番(P)
対岸が近づいてきました。この写真、「湖を回るのに理由なんていらない」とかそういう陳腐な言い回しを印字してポスターにどうですか。
THE MANGROVE(Q)
旅もいよいよ終わりが迫ります。大津市中心部の建物が対岸によく見えます。あの道をずうっと北へ行ったのだと見ているとまるでハイライト映像を流しているような気分になります。湖岸線は北へ水平線の向こうへ消えて、果てがあるのかすらもう分かりません。
旅のハイライト(R)
帰ってきたぜ。
帰還(S)
そして無事帰宅。黒く焼けた肌と十分な満足感を携えて。もう白川通程度の上り坂なんということもありません。なんということもなさすぎて自分が頼もしく思えてしまうような、そんな心持でした。
今回得た教訓は「千里の道も一漕ぎから」とにでもしましょうか。
疲れたものの楽しい現実からの逃亡でした。

以上適当なまとめでした。
ヴィオラ分不足は週末に補いに行きます。会った時はよろしく。

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