2016年12月6日火曜日

2016弦楽器フェア

このぶろぐ自体久々の記事ですね。存在を忘れられてるような気もしなくはないですが細々と続けていきましょう。

改めましてこんにちは、trkw(Va.2)です。knduさんに託されたので書きます。

先月(注1)11月初めに東京まで出張してまいりました。お仕事じゃないです。パパでもないです。ましてディ◯ニーでもないです
2016弦楽器フェア
に遊びに行ってきました。
オケ畜ウィークの終わりに行ってきました
(このぶろぐの読者にいちいち説明する必要はないと思いますが)なんぞそれはって人のために説明しておくと、日本弦楽器製作者協会という団体の主催する、日本国内や国外の弦楽器製作者が一堂に会するイベントです。それぞれ自分の作品をブースに展示していて、自由に試奏できます。弾き放題です。製作者本人と話せたりして楽しいです。
過去の様子はknduさんの記事とかをご参照ください。→2015年弦楽器フェア日本弦楽器製作者協会HP

会場は皇居の近くの科学技術館というとこです。武道館も同じ敷地内にあります。
外観撮り損ねたのでgoogle先生から拝借



受付はこんな感じ
入場料を払っていざ中へ。わくわく。

職人ぽい人がいっぱい
あちこちから試奏する音が聞こえてきます。少し遠慮がちに色々な楽器を弾かせてもらいながら進んでいくと・・・ありました。
昨年の記事でも紹介されていたリューテリア・アライ さんのブース。
Vn,Vaとも3本ずつの出展でした。Vaはアマティモデル1台とストラドモデル2台。どれも素晴らしかったです。比較するならばアマティは深い音色、ストラドは明瞭な音質が特徴的でした。
ストラド「グスタフ・マーラー」モデル

いつか長野の工房にもお邪魔してみたいものです。



他に面白い楽器はないかなーと思いつつ歩き回っていて発見したのは、後藤陽一さんの楽器。
オールドっぽい見た目

我が地元名古屋の作家です。知らなかったけど。今度行ってみよう。。
写真からわかる通り見た目は渋いです。音も見た目に似ていて、新作ながらも枯れたVaらしい音がしました。Va好きな製作者らしく、よくわかってるなあ、という感じです。


さて、一人お目当の作家がいたのですがどうも姿が見当たらない。今回は来てないんかなーと思いながら見ていたら、隅の方に異様な存在感を放つ楽器があるではありませんか。
ひっそりと、しかし異様な存在感
こんな変態楽器を作る人といったらあの人しかいないです。平塚さん ですね。結局本人はいらっしゃらなかったのですが、たっぷり弾かせてもらいました。
・・・それはそれは良く鳴る楽器でした。えぇ。iidさんの持ってるのよりも粗さがとれているような気がしました。テールピースも自作の改良版で、改めて彼の技術力を思い知りました。


ボールエンドをループエンドとして使う荒技?

個人的に相性も良く、既に持ち主のいらっしゃるのが惜しい楽器でした。

もう一人気になったのは、松上一平さん。現在Vaをメインに作ってらっしゃる方で、気鋭の若手、といったところでしょうか。バランスも良く、洗練された音色が持ち味でした。

顎当、テールピースはオリジナルだそうです
人柄も良さそうな方で、またお会いしたいです。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

とまあ、ハイライトではありますが様子がお分かりいただけたでしょうか。これほど様々な楽器を一度に触れる機会はそうそうないでしょう(注2)。気になる方は来年行ってみてはどうでしょうか。春には大阪でもやりますし。

あと最後に思ったことを一つ。取り上げた製作者の面々が去年の記事と同じということ。僕の独断と偏見ではありますが、ピンとくるような楽器を作る人が新たに出てこないということなんですね。これは少しさみしいですね。Vaこそ作家の個性が出やすい楽器ですし、いくらでも追求しがいがあると思います。正直Vnでは凄く良い楽器を作っても、Vaはうーん、て感じの方も多かったです。もっと製作者同士での情報交換が活発になって、我々マニア愛好家を唸らせてくれる楽器がたくさん出てきてくれることを期待しています。では。

(注1) 一度11月中旬にこの記事を書いて公開したのですが、下書きがきちんと保存されておらず途中書きになってしまい、やる気を失ってここまで遅くなってしまいました。。。
(注2) 某iciさんに言わせれば、全盛期よりは縮小しているそうで。ちなみに会場で彼の姿を見たような気がする。

《おまけの写真・Vn編》
Vnも見ましたよ。一応。
木村哲也さんのVn


平塚さんのVn

0 件のコメント:

コメントを投稿