彼らにあるのは目的ではなく、ただ手段だけ。
そして、彼らの行く先を決めるのは、たった1個のサイコロである。
日本全国に張り巡らされた線路を、サイコロの目にしたがって東へ西へ。
たどり着いたゴールはその瞬間、知らないどこかへのスタートとなった。
昨年度本ブログで好評を博した、「サイコロの旅」のあらましである。
今年もまた、新たな仲間を迎え、男達は行き当たりばったりの不毛な旅に出発する。
今年度のびよらどうでしょう企画。
それは——
「カントリーサインの旅」。
簡単に今回の旅のルールを説明しよう。
クルマで移動していて、県境や市町村の境界に、このような看板が立っているのを見たことは無いだろうか。
これが「カントリーサイン」である。
このカントリーサインを目指して、クルマで旅をするというのが今回の企画だ。
毎回カントリーサインの描かれたカードを抽選し、出た自治体に移動。
到着したら次の抽選をし、また移動。
それを26市町村全てを回るまでひたすら続ける。
単純にして過酷、明快にして不毛な旅が、また今年も装いを新たにスタートする。
第1回目の抽選。マングローブ氏が出したのは、ここ。
最初の目的地は、京都府の南端、笠置町に決定。
この赤いところが笠置町 |
最初のドライバーは砂糖(免許所有歴2年半) 「さっさと京都市抜けたい」という顔 マングローブ氏(免許所有歴6年)と新規メンバーのHRN君(免許所有歴1ヶ月) 寝てやがる 城陽市でお馴染みのあの施設に遭遇 |
京都市を出発することおよそ2時間。
一般道をひたすら走り、ようやく笠置町に到着。
笠置町運動公園で一休み |
しかし、ここで終わりではない。
次なる目的地を、カメラマンだーやま(免許所有歴1ヶ月)が抽選する。
「a」の字をイメージした市章 |
京都府の南端から一路、綾部市を目指して走る。
有に100キロを超える大移動 |
京大桂キャンパス近くで昼食 |
途中でドライバーをHRN→だーやまと交代しながら、2時間あまりかけて綾部市に到着。
何もな(ry
息つく間もなく、次の抽選を砂糖が行う。
輪が4つ束になったデザイン |
だーやま「これどこか分からんな」
HRN「北の方だといいんですけど」
輪が4つ束になったデザイン。
輪(わ)が束(つか)になっている。
このマークが示す次なる目的地は、京都府和束町。
笠置町のお隣 |
砂糖「」
一同「」
責任を感じて再びハンドルを握る砂糖 |
夜も更けてきた。和束町まではあと数十キロを残すところ。
普通の田舎道を進んでいたナビが、突如、山へ向けた脇道に舵を取りはじめる。
普通の田舎道を進んでいたナビが、突如、山へ向けた脇道に舵を取りはじめる。
夜が更けてきたのだが明らかにナビの示す道がおかしい |
人跡は進む毎に絶えていく。
道はいよいようねりを増し、幅を狭めていく。
とうとう、街灯のない峠道に足を踏み入れてしまった。
左側には側溝、右側には崖。
当然ガードレールなど無い。
砂糖「みんな死んだらゴメンね」
HRN「こーらやばいな」
だーやま「(カメラを回しながら)何も映らんな」
マングローブ「(寝ている)」
4人分の命を手元と足下ににないながら、午後7時、降りしきる雨の中、ようやく和束町に到着。
砂糖「…とりあえず今日は一旦京都市に帰りましょう」
こうして、1日目の旅は京都府をひたすら南北に反復運動して終了したのだった。
第2夜に続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿